夏になったら
2025年06月17日
博愛苑から距離が近いお宅へは、なるべく歩いて訪問する。
車の運転が苦手で細い道の移動を避けたいことももちろん理由のひとつであるが、
季節ごとの雲のかたちや風のにおい、肌に当たる日差しの強さを感じるのが好きなのである。
しかしこの時期の歩き訪問は危険だ。
雨が降るのか、降らないのか、さながら身近なギャンブルのよう。
頭上の厚い雲から逃げるように、通いなれた道をずんずんずんずん、進む。
今にも雨が降り出しそうで、傘を持って出かけるのを忘れた自分にブーイングしたのも束の間、
あっという間にどしゃ降りに。
結局帰りは同僚に迎えに来てもらうことになったりなどして、少し落ちこんだ。
早く夏にならないかな、と思う。
夏好きの私は、夏になったらすべてがうまくいくかのように「夏になったら」を多用する。
そういえば去年の夏に「博愛苑入道雲倶楽部」という題目でブログを書いた。
そのあとブログにこそ挙げることはしなかったが、空ばかり見上げて写真を撮ったな。
博愛苑の駐車場で。
皆生の海で。
江府の山で川でダムで。境港の灯台で。
南部町の小さい神社の祭りの夕暮れで。
入道雲が目に入るとポケットのスマホで空を撮っていた。
訪問先の皆さんに、暑さにうだる同僚に、暑さを知らない実家の猫に見せてあげたい気持ちで。
博愛苑入道雲倶楽部、部員1名。仮部員2名(1名育休中)
夏になったら、再結成だな。
ひとまずしばらくは傘を持ち歩くことを忘れずに。